ある部屋を考えてみます。部屋の中央にはテーブルと椅子が置いてあり、北側の壁には窓、南側の壁にはドアがあるとしましょう。

このような階層構造は、おおざっぱに次のように書くことができます。
部屋 [ 窓 机 椅子 ドア ]さらにこれを細かく書くと、次のようになります。
部屋 [ 
  窓 [ 
    窓枠 [ 
      枠材1 枠材2 枠材3 枠材4 
    ] 
    ガラス1 ガラス2 
    仕切り板 
  ] 
  机[ 
    天板 
    足1 足2 足3 足4 
    引き出し [ 
      底板 側板1 側板2 側板3 側板4 
    ] 
  ] 
  椅子[ 
    背もたれ いす板 足 台 つなぎ金具 
  ] 
  ドア[ 
    とびら ノブ 
  ] 
]
つまり、部屋の中には窓、机、椅子、ドアがあって、窓には窓枠とガラス1、ガラス2、仕切り板があり、さらに窓枠の中には枠材1〜4があるというような、階層構造が存在するのです。
VRMLで仮想3次元空間を設計する時も、同じような階層構造を考えなくてはなりません。VRMLでは、このような空間の階層構造のことをシーングラフと呼びます。
| Anchor | Billboard | Collision | Gruop | Transform | 
Transform {
  children [ 
    Box { ... } 
    Cylinder { ... } 
    Cylinder { ... } 
    Cylinder { ... } 
    Cylinder { ... } 
  ] 
}
中括弧 { } と大括弧 [ ] がありますからはっきりと区別してください。ノードの次には中括弧。フィールドの次には大括弧です。