2004-09-09

台風18号来襲(09/09)


9月8日,九州から日本海を北上した台風18号が北海道を来襲し, 大きな被害をもたらした. 札幌での最大瞬間風速は50mを越え,観測史上最大値を記録した.

北大キャンパスの被害も大きかった.観光名所として有名な ポプラ並木が強風で次々と根元から倒れた.ポプラ並木のある 農場に面している私のいる研究室からはその一部始終が 見て取れた.北大のメインストリート沿いの大きな木も 幹が裂けたり,根元から倒れたりして惨憺たる状況である. 他にも情報科学研究科棟に隔てて建つ古いボイラー等の屋根が飛ばされ, それによって周囲に駐車していた車がへこんだり, 隣接する建物の窓ガラスを 割ったりした.

台風来襲から一日経った今朝はさわやかに晴れ渡ったが,その中で 見るキャンパスの惨状は余計に痛ましい. こうした痛めつけられた街を見るのは95年の阪神淡路大震災以来である. 復旧等には大きな経費と年月がかかることであろう. ただ,木々など自然環境に大きな被害がでたが,人命や建造物への被害が 現象の規模に比して少なくて 済んだことが救いであろうか.

甲子園の優勝などで浮いた気持ちになっていた北海道に 急に冷や水がかけられたような感じである.


by Masahiko Onosato(onosato@ssi.ist.hokudai.ac.jp)