雪が降り,地面に雪が積もってみて改めて感じたのが,雪の持つ 明るさである.この季節,札幌では4時を過ぎると窓の外は 暗くなるのであるが,雪が降った後は窓から見える景色がぼんやり と明るい.すっかりと日が落ちた後でも,雪の地面がナトリウムランプの街路灯で 照らされてオレンジ色にぼうと光っている.まるで昼間の太陽の光を中に 貯めこんでいて,夜になってそれを放っているかのような感じさえある.
北海道の冬は長く,厳しいが,決して暗く陰鬱な感じがしないのは, 軽く降り積もる白い雪と,冬の間でものぞかせる青い空のせいであろう. 晴れた日に外出をすると,雪からの日光の反射がまぶしくて, 目を細めないといけない.
除雪や交通渋滞など,北国では雪の苦労も多いが,それでもあるべき時に 雪がないとどうもに落ち着かない感じがしていた. これでようやく冬らしくなり,気持ちも"冬モード"に切り替わった気がする.