講義担当者
小野里 雅 彦 Masahiko ONOSATO
大学院情報科学研究科システム情報科学専攻 (システム環境情報学研究室) 教授.工学部情報エレクトロニクス学科システム情報コース担当.サイバーフィールドを核とした設計・生産の高度情報化の研究教育を行っています.特に最近は4次元形状モデリングシステムの開発とその応用を進めています.さらに,災害関連として,救命救助を目的とした倒壊家屋の性質を分析する「がれき工学」と,現代版火の見櫓を目指す災害用係留型情報気球InfoBalloonの研究開発も進めています.
出生地:宮城県古川市(現大崎市)
HP: http://dse.ssi.ist.hokudai.ac.jp/~onosato/
E-mail: onosato(at)ssi.ist.hokudai.ac.jp (at)は@で置き換えてください
居室: 情報科学研究科棟5階 5-14号室 電話 011-706-6435

講義のポイント
現実と瓜二つの構造を持った情報世界が生み出す新たな生活環境の出現
情報エレクトロニクスの進歩は,私たちが生活する実世界の膨大なデータが計測され,コンピュータ内でモデル化されて仮想世界を形作るようになっています.さらに,仮想世界で計画したり操作したりしたことが,実世界に反映する仕組みが,ロボットをはじめとする様々なシステムで実現されてきています.こうした実世界と仮想世界が表裏一体となったもの,これを私たちはサイバーフィールドと呼んでいます.たとえば,2030年,こうしたサイバーフィールドが広がっていったときに私たちの暮らしはどう変わるでしょうか?
この講義ではこうした科学技術の進展によって切り開かれていく未来とともに,進歩に置き去りにされてしまう部分について,災害情報を例に挙げて説明をします.(右図は災害用係留型情報気球InfoBalloon)

デモンストレーション
DeltaSphere3000による3次元レーザ環境計測
この計測装置は,レーザー光を対象物に照射し,その反射光を用いて対象物までの距離を正確に計測します.レーザー光を水平に回転軸が設置されたミラーに反射させることで上下方向(地球でたとえると南北の経度の線)に多くの点の距離を計測できます.さらに装置全体を垂直軸回りに回転させることで,ほぼ全方向の距離データを取得されます.こうして取得された距離データは点群データと呼ばれ,この後の処理によって,環境の詳細で大規模な形状モデルが構築されます.こうした周囲の環境の3次元データをまるごと計算機内に取り込む装置は,建築,土木,交通,製造,文化財保存などの分野で用いられています.


