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地域社会に開かれた教育
1894年から1944年までの50年間,北大の前身の札幌農学校や北海道帝国大学には, 「遠友夜学校」という,教師や学生のボランティアによる夜間学校 がありました.これは,新渡戸稲造夫妻が,貧しさから教育を受けられない 子供や若者たちのために教育を提供する場として開いたものです.半世紀もの間, 1,100人の市民に対して学びの場を提供し続けた先輩達の意志を継ぐかたちで, 北大125周年記念事業として「遠友学舎」が作られ,市民講座などの さまざまな形での学びと交流の場を提供しています.2005年からは 平成遠友夜学校が開校しています. 地域とともにある,というのは北大の基本姿勢です.
(右は遠友学舎)

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いろいろな同窓会組織
北海道大学の卒業生の作る組織−同窓会−には,いろいろな種類の ものがあります.卒業学部ごとの同窓会の他に, 北大東京同窓会や北大関西同窓会といった地域別の同窓会,産業分野別の同窓会, 会社内での同窓会,サークルでの同窓会,所属していた研究室の同窓会などです. それらをまとめた北海道大学全体としての同窓会として,「校友会エルム」が 「連合同窓会」の後継として2016年6月に設立されました. こうした同窓会に参加する,しないは各個人の自由ですが こうした同窓会を通じた人脈は,仕事でのつきあいとは違った意味を持ちます.
北海道大学校友会エルムHP
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キャリアセンターによる就職活動のサポート
私立大学では以前から就職活動支援に力を入れていましたが, 北海道大学も国立大学法人に移行して本腰を入れて支援を始めています. 北海道大学では2004年にそれまでの就職情報資料室を拡充して キャリアセンターを開設しました.キャリアセンターでは各種の求人情報の 提供に留まらず,就職相談や模擬面接会の実施,教員指導ガイダンス, 国家・地方公務員ガイダンスなど,さまざまな就職希望者のキャリアデザインを サポートしています.
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キャンパス内の食堂が充実
北海道大学の札幌キャンパスには,北部食堂・クラーク食堂・中央食堂・ 工学部食堂・農学部食堂・医学部食堂・レストランポプラの7つの学生食堂があって, 各食堂がそれぞれ特徴をもった営業を行っています.(水産学部のある函館キャンパス にも生協食堂があります.) さすがラーメンの本場北海道らしく,ラーメンだけで10種類近くがあったりします. それと,寿司職人が目の前で握ってくれる"生寿司フェアー"が各食堂を巡回していて, 600円で本格的な寿司を味わうことができます. また,特別メニューを展開する学食フェアーも定期的に開かれて, 九州フェアーや関西フェアーなど,全国各地の様々なメニューも楽しめます. また,食費のやりくりに不安がある下宿生には1年間(営業293日ほど)の 食事代を前払いで購入するミールカードもあります.
(右は生協・北部食堂のサンプルケース(一部))

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北大植物園でリフレッシュ
北海道大学はキャンパスのやや南,札幌オフィス街の真ん中に 広大な植物園を持っています. 正式には「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園」 といいますが,市民には北大植物園として長く親しまれています. ここには, 札幌の開拓前の姿を残す自然林や古い建築物などが残されていて,観光スポット であると同時に,札幌市民の憩いの場となっています.北大生は 学生証を提示すると入園料金が無料になるはずです.
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四季を楽しむことができる
北海道は春夏秋冬の違いがはっきりしています. 雪解けを迎え一斉に花々が咲き誇る春,豊かな木々を抜けてくる風と 木陰が心地よい夏,木々の葉の様々な色が織りなす見事な紅葉の秋, 街が雪にすっぽりと包まれる冬.四季それぞれに北大のキャンパスも札幌の街 もその装いを大きく変えます.旅行,アウトドア,スポーツ,ファッション, グルメ,写真,俳句など,四季それぞれに違った楽しみ方, 取り組み方ができます.
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アイヌ民族の文化に触れる
北海道の先住民族であるアイヌ民族の文化は,人間と自然との あるべき関係についていろいろなことを教えてくれます. 北海道大学の附属図書館にはアイヌに関する貴重な様々な学術資料が おさめられていますし,北大植物園には北方民族資料室があります. また,平成19年4月には北海道大学アイヌ・先住民研究センターが新たに 設置されました. また,北海道内の各所にあるアイヌコタンや 博物館・資料館などを訪れてアイヌ民族の文化と思想について 学ぶことは,持続可能な社会の実現に向けてこれからの時代を 担っていく人たちには意義深いことだと思います.
(右は札幌郊外にあるアイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」)
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混雑が少ない
北海道は国土の約1/4の面積に日本全人口の約1/20の人が住んでいます. ですので,人口密度がすこぶる低く,1km四方の面積に 73人です.これは東京都の5517人,大阪府の4652人,神奈川県の 3515人などと比べるとずいぶん少ないことがわかります. 大都会の札幌でも街の造りがゆったりとしているため, 地元の人が"今日は混雑している"というときでも, 東京や大阪の人が拍子抜けするぐらい余裕があります. 街や交通機関の人混みにウンザリした人,ゆったりとした 生活を送りたい人には北海道はお勧めです.
(右は札幌駅と大通りを結ぶ地下歩行空間(チ・カ・ホ). 札幌市内ではもっとも人通りの多い場所)
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巨大地震の心配が少ない
仙台・東京・名古屋・大阪などでは,プレート型の巨大地震などの 危険が警告されています.東海・東南海・南海沖地震などでは, 本州太平洋側の広い地域に地震と津波の被害が想定されます. 北海道でも釧路沖・十勝沖など大規模地震の巣が ありますが,札幌まではかなり距離があります.こうしたタイプの 巨大地震に対して札幌はリスクが低いと言えましょう. ただし,活断層による直下型地震の発生の危険は全国どこでも 存在していますので,安全の保証はできませんが.... 神戸の住民も地震の心配はないと思っていました.
※追記:2018.9.6の北海道東胆振地震では札幌市の一部では震度6弱を観測し, その後の電力送電停止による長時間の停電を経験しました.
(右は今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率)
100
情報エレクトロニクス学科がある
ここまで自分の所属する学科を前面に出すことは控えてきましたが, 最後の100番目ですので宣伝させてもらいます.北海道大学工学部には情報 エレクトロニクス学科があります.情報・電子・通信・マルチメディア・ ロボット・電力・生命・ナノテクノロジなどについての先端的な 教育を行っています.電子の挙動から地球規模の気象まで,さまざまな レベルにおける"世界"と"情報"を対象にしています. 皆さんが入学・進学されてくるのを待っていますよ.(ちなみに私の担当は 電気制御システムコース)
(右は情報エレクトロニクス学科のある情報科学研究科棟)

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