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リベラル教育のルーツ
北海道大学のルーツである札幌農学校は, 民主教育の源流に位置づけられています. 新渡戸稲造,内村鑑三ら札幌農学校出身者 の教えを受けた東大総長矢内原忠雄は,1952年に以下の ようなことを述べています. 「明治の初年において日本の大学教育に二つの大きな中心があって、 一つは東京大学で、一つは札幌農学校でありました。 この二つの学校が、日本の教育における国家主義と民主主義という 二大思想の源流を作ったものである。(中略)札幌から発した所の、 人間を造るというリベラルな教育が主流となることが出来ず, 東京大学に発したところの国家主義, 国体論、皇室中心主義、そう言うものが, 日本の教育の支配的な指導理念を形成した. その極, ついに太平洋戦争をひき起こし, 敗戦後, 日本の教育を作りなおすという段階に, 今なっておるのであります.」
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身近にある音楽
北大の中にはパイプオルガンがあり,定期的に演奏会が開かれている ことはすでに038で 説明しました.キャンパス内の情報教育館には教育用にピアノが設置されていて 空き時間に使用することができます.札幌では毎年,夏にPMF(Pacific Music Festival)という音楽祭が 開かれています.これはレナード・バーンスタインの提唱で1990年に始まったもので, 世界各国から優れた演奏家や音楽家を志す若者が集まります. 札幌にはKitaraと呼ばれるコンサートホールがあり,多くの演奏会が 開かれてます. また,毎年夏にはRising Sun Rock Festivalが開かれ,本州からも 多くのロックファンが駆けつけます. 札幌ドームや真駒内アイスアリーナなどを会場に, 国内外の有名ミュージシャンのコンサートもよく催されており, 音楽好きの人にはよい環境だと思います.
(右は総合博物館脇のウッドデッキで行われた弦楽四重奏による野外コンサート)

PMF公式ページ
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充実した図書館
北大の附属図書館は,札幌農学校開設から始まり,現在の蔵書総数は全学で 368万冊,を持つ規模にまで発展しています.その中核となる本館・北館の蔵書数は 197万冊に上ります.コレクションとしてはアイヌ民族や北方圏などに関する 貴重な資料を有しています. 夜間や土日も開館していますので,講義の予習や復習をするのに適しています.
(右は総合図書館の外観)

北大附属図書館
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多様な専門を選択できる
北海道大学にはさまざまな学部があります.平成24年度現在では 文学部,教育学部,法学部,経済学部,理学部,医学部,歯学部, 薬学部,工学部,農学部,獣医学部,水産学部の12学部があります. これは国立大学の中では最多の学部数だと思います.また,こうした さまざまな専門を持った学生が同じキャンパスで学びますので(水産の 専門課程を除く),いろいろな専門分野に進む人と友人になる機会があります. これは北大のような総合大学の大きな長所です.なお,北大は平成23年度 入試より総合入試制度を導入して,入学後に専門を選択する幅がより広がりました.
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台風が少ない
北海道は他の地域に比べると台風の影響が少ないです.大陸の高気圧に 押し出されて東にそれていくコースをとることが多く, 北海道に台風が上陸することは,他の地域と比べると少ないです. また,上陸するときには 台風の勢力が衰えて温帯低気圧になっていることが多いです. ただ,2004年9月に北海道に上陸した台風18号では北大キャンパスでも 立木が2割ほど倒れるなど,甚大な被害を与えました.台風の多い地域に比べると 北海道の木々は根の張り方が弱かったのかもしれません.
 (右は2004年の台風18号で倒れた中央ローンの木)
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おもしろい総合博物館
北海道大学のキャンパスの中央には理学部の建物の1〜3階を使った 総合博物館があります.誰でも入場ができて入場料無料です. 北大の教育と研究の歴史や,現在の取り組み などをさまざまな展示を使って わかりやすく説明してあります.特に,札幌農学校時代の 展示には力が入っています.一通り見るのに2〜3時間, きちんと見ていくと1日かかるくらいの充実度です.貴重な剥製や学術資料 なども展示がされています.北海道大学の総合博物館は大学の博物館の中でも 来館者が多いことで有名です.2016年に大規模なリニューアル工事が完了し,さらに魅力的な 博物館になりました.

北大・総合博物館
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各種運動施設がキャンパス内に
北海道大学の広大なキャンパス内には,教育やサークル活動で使用する ための各種の運動施設が整備されています.陸上競技場,野球場,サッカー場, ホッケー場,テニスコートや体育館,武道場,剣道場,プールなどです. またキャンパス内にはランニングをする学生や市民の姿も数多くみられます.
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道内での大きな存在感
北海道大学はその前身の札幌農学校や北海道帝国大学時代を通じて 戦後に新制大学が設置されるまで,北海道での唯一の大学でした. そのため,道内においては"大学=北大"という時代が長く, 北海道の多くの人にとって,北大生はまだ(身近で)特別な存在と 受け取られています.北大に入学して,道内をいろいろと旅をしてみると そのことが感じられると思います. ただし,それで"井の中の蛙"になってもらっては困りますが...
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学生と先生との親密さ
北海道大学では,先生と学生との間の距離が,他の地域の大学と 比べて近いように思います.これは,北海道という気さくな土地柄と 先生方がより多くの時間を学生とのコミュニケーションに使っている ことがその理由にあると思います.卒業した後も,気軽に先生方を 訪ねていける雰囲気があるように思います.(もちろん,先生と 学生の個人差や相性もありますが...)
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ゴキブリがいない
北海道にはあのいやなゴキブリが(ほとんど)いません.ということで, 夜,台所の灯りをつけたときに,ギャッ〜と悲鳴を上げたり, 丸めた新聞紙をもって戸棚の隙間をうかがうこともありません. それで,道内出身者の中にはゴキブリを見たことがない人がいます. ゴキブリぎらいの人にとっては北海道は別天地です.
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