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災害用係留型情報気球 InfoBalloonの開発 北海道大学 システム環境情報学研究室 小野里雅彦
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最終改訂日 2012年5月10日 | |||
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InfoBalloonの活用分野 |
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InfoBalloonが提供するものとは
〜空中の手軽な設置場所〜
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InfoBalloonは災害用の情報気球としてこれまで研究・開発されてきましたが, 開発の動機や目的を知らずにInfoBalloonを見たとしたら 空中に機材を設置できる電源付きの場所を提供する空中プラットフォーム としておそらくは見えるはずです. 高所に何かを設置したいという要求はいろいろな分野に存在しています. 高いところから鳥瞰したい,地上の障害物の影響を避けたい,上空にある 何かを採集したい,などです. , そして,その実現方法はさまざまです.例えばビルの屋上にカメラを設置したり, 鉄塔を建ててアンテナを取り付けたり,長いポールを立てて照明を 設置したりなどです.こうした実現方法の中には,経費がかかりすぎる,必要な 高さが得られない,景観や環境の問題で固定的な建造物は建てられない,など,制約も多く存在します. そうした用途に対して,InfoBalloonは実現方法の選択肢をひとつ増やします. これまでInfoBalloonに関して多くの分野の方と活用方法について意見交換を させていただきました.ここでは,それらを災害時と非災害時(平時)に 分けて可能性を提示させていただきます.ただし,これらの活用方法はまだ 実績がありませんので,あくまで可能性としての提示です. |
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災害時の利用
〜災害情報の収集・中継・配信〜
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災害時の利用として,すでにInfoBalloonの運用方法のページで,連続監視, 情報配信,無線通信中継,InfoBalloon間通信,ランドマークといった 災害時のInfoBalloonの5つの役割について 説明をしました.ここでは,もうすこし具体的な状況を設定して期待される用途を挙げてみたいと思います.
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平成23年台風12号の豪雨で出来た奈良県五條市大塔町の土砂ダム |
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平時の活用
〜地域の安全・安心と商業利用〜
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災害時にInfoBalloonが機能を発揮するためには,平時から利用され 地域社会にその存在と機能が十分に知られている必要があります. また,万一の災害のために機材を購入し,維持していくには経費が 必要となりますが,そうした経費の一部は,商業利用を含めた平時の 活用から収入を得ることが求められると思います. また,避難所の定置運用に加えて,必要な場所に一時的に係留して サービスを提供する移動型の運用も必要になってきます.平時利用の 可能性の例を分野ごとに挙げてみたいと思います.
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InfoBalloonのあがる街のイメージ |
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【問い合わせ先】
北海道大学 大学院情報科学研究科
システム情報科学専攻 システム環境情報学研究室 小野里雅彦 (TEL/FAX 011-706-6435,E-mail onosato(at)ssi.ist.hokudai.ac.jp) Digital Systems and Environments, Division of Systems Science and Informationcs,Graduate School of Information Science and Technology, Hokkaido University 〒060-0814 札幌市北区北14条西9丁目 N14W9, Sapporo, 060-0814, Japan URL: http://dse.ssi.ist.hokudai.ac.jp |
(北大低温研・河村研究室撮影)